生活苦-夫の給料が８ヶ月間いつもの通帳に入らず、預貯金もなか

Question

夫の給料が８ヶ月間いつもの通帳に入らず、預貯金もなかったので、３社のカードローンから、１５０万円借りてしまいました。 主人はブラックリストに載っている為、私の主婦ローンという形です。

私には、身内が一人も居ないので、もう１円足りともどこからも借りられません。 

夫の会社に電話で聞いたところ、夫の籍はありました。

給料が通帳に入らないことは、本人に聞いてくれとのことでしたが、本人は、会社の手違いで振り込まれないとしか言いません。

そんなはずないので、夫が給料の振り込み先を変えたのだと思っています。

もう、どこからも借金できない状態になれば、お金を入れてくれると思ってましたが、ついに千円ちょっとしか無くなってしまったというのに、１円もなんともしてくれません。

離婚を考えていますが、どんな風に持って行けば、一番いい条件で離婚できますか？

因みに私は、５９才の専業主婦です。 

宜しくお願い致します。

依田敏泰 · Answer

いやいや、困りましたね。

とはいえ、離婚することは簡単です。
いい条件も何も、夫婦であるのに、ご主人は会社に勤め続けているにもかかわらず、一銭も生活費も渡さず、あなたに借金に頼る生活を余儀なくさせた上、これ以上は借りれない、手元の現金が１０００円余りしかないという状態にまで追い込んだというのですから、明らかに、夫婦の協力、扶助の義務違反、「悪意の遺棄」に該当する不法行為なのであって、現在の借入金以上の慰謝料を請求することが可能であることは間違いありません。
もちろん、強気で請求すべきを請求できるようにするためには、弁護士に依頼しなければならないでしょうが、法テラスを通してお願いすれば、生活を立て直すまでの間、弁護士費用の支払いを猶予してもらうことも可能なはずですので、直ちに法テラスに相談に行くべきです。
そしてまた、離婚と併せて、離婚が解決するまでの間は夫婦であることには違いないので、婚姻費用と言って、ご主人に対して、応分の生活費をあなたに対して支払うようを裁判所に命じてもらうことも可能です。

しかし離婚が決まるまでにはもちろんのこと、婚姻費用の支払いを裁判所に命じてもらうまでだけでも数か月かかることを覚悟しなければなりません。さらにこれまでのご主人の対応から考えると、裁判所で決まった婚姻費用の金額についてさえ、素直に自主的に支払うようになるとは期待できず、給料の差押さえ手続きも取らざるを得ないでしょう。そのためにもまた余計に時間がかかります。
あまりネガティブなことばかり書くのは気が引けるのですが、慰謝料を請求できることは明らかと言っても、ご主人もブラックリストに載っている由ですから、そもそもが支払える能力があるのかという疑問もあります。
というわけで、法テラスに相談に行くことは必須ですが、それで直ちに、あなたの窮状から脱する光明が見いだせるというわけではありません。

真の悩ましい問題はまさにそこです。
法テラスに相談するのと並行して、なんとか自立した生活を構築できるようになるまでの当分の間、全面的に生活をすることについて甘えることのできる友人、知人を探してください。
それも難しいようであれば、福祉事務所に相談し、生活保護を受給できないかを考えなければならないかもしれません。

非常に追い込まれた生活状況、お察しいたします。しかし必ず助けてくれる人は見つかるはずです。
頑張ってください。

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