監護者指定、子の引き戻し、保全措置申し立ての引き下げについて
監護者指定、子の引き戻し、保全措置の申立てを申立人として行っていますが、調査報告書の内容が私の申し立てを却下する相手方に有利な結果になっています。一番の要因が、高校1年の子供の意向が相手方にあることですが、調査報告書に監護の重要事項が、全く触れられておらず、また誤っ解釈、明らかな間違いがみられるため弁護士より準備書面にて調査の徹底、相手方主張の確認、誤りの訂正を要求します。何ら回答をえられぬまま、審判結果が出されようとしています。
このような前提での審判では、とうてい納得できず、申し立てをむしろ取り下げるほうが良いのではと考えています。
取り下げた場合の有利な点、不利な点、親権への影響、今後発生する離婚裁判への影響をご教示ください。
相談者(ID:18334)さん
弁護士の回答一覧
監護者指定・引渡し・保全処分を申し立てられたとのことで,いわゆる連れ去り別居を契機とされた事案...
そういった事案においては,裁判所は残念ながら,現状維持(今の監護者,そこで判断できない場合は別居前の監護者)を非常に重視します。私もそこになんとか風穴を開けたいと考えて戦っていますが,そのためには,個々の事案で強く訴えていくことしか方法がありません。
そして調査報告書も現状維持ありきで書かれている印象があります。あなたの事案においてもそうなのでしょうし,再調査を求めたところで,裁判所は必要性なしと判断する可能性が高いです。
しかし,取り下げたときに何かよい結果が得られるかというと,そうでもないと思われます。再度申し立てたところで裁判所の判断は変わらないでしょうし,むしろ保全の必要性はもっと認められにくくなります(別居から申立てまで時間が経っているわけですから)。また,将来的なお子さんへの影響を考えたときに,あなたが取り下げた(申立てが間違いだったと認めたとも解釈できてしまいます)という事実は重く残るのではないでしょうか。
親権や離婚訴訟への影響については,もう調査報告書が出ている以上,相手方はどのみちそれを有利な証拠として出してくるでしょうし,取り下げても特によい影響はないと思われます。
あなたが今回お子さんたちのためにとことん戦ったという事実,これは裁判所の手続で負けたとしても,将来お子さんたちに誇れる事実のはずです。お子さんたちも今は子どもですが,やがては大人になり,親となり,冷静に客観的に物事を見られるようになります。そこまで考えたときには,今の手続を維持し,審判に対し即時抗告,特別抗告・許可抗告まで行っていただいた方がよいのではないかと思うところです。
以上ご参考になれば幸いです。応援しています。弁護士回答の続きを読む
住所 | : | 東京都千代田区内神田3-4-12トーハン第7ビル2階 |
---|---|---|
対応地域 | : | 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 |
明るい未来のため全力でサポートします。
この質問に関連する法律相談
続いての投稿申し訳ありません。
昨日、居住の件で投稿した者です。協議離婚し、一年が経ちます。親権は元妻がもっています。
離婚する半年ほど前から、黙って深夜外出・不在がありました。元妻はヒステリックな人間で、今思えば、モラルハラスメントを受けて...
15歳未満の子どもの氏を同居している親権者(母親)に変更した場合、子どもが成人して、父親の氏に変更することは可能ですか?かなりハードルが高いと聞きましたが、家庭裁判所の許可を得るのはそれなりの理由がなければ難しいのでしょうか?
口げんかで妻が子供を連れて出て行きました。話し合いにも応じず話し合いも出来ない状態です。養育費を払え!離婚届けにサインしろ!の一点張り(妻名義の車のローンや、妻の学費ローン、携帯代なども含め)
話し合いすら出来ず、子供たちにも会えず心配な状態でしたので...
32歳の男です。結婚7年目にして嫁が不倫して男がいます。不貞行為は避妊などせず20回以上はしたみたいです。二人とも認めてます。私達夫婦には4歳5ヶ月の双子の息子がいます。離婚になりますが、嫁の方から離婚調停をかけられました。親権だけはお互いに主調して譲れ...
協議離婚にて2年前に離婚しました。
子どもは小6女児、小3男児の2人。
親権は母である私にあり、元旦那の名義で建てた戸建てに、私と子ども2人が残りそのまま住んでいます。
【面会交流について】
元旦那に子どもが会うと、特に長女は、会った...
離婚に関する法律ガイドを見る
婚活真っ最中のアラサーが体験した既婚男性との色々と、結婚詐欺まがいにあったときに法的制裁が加えられるかどうかを弁護士に直接教えていただいた内容をまとめてみました。続きを読む
離婚調停で弁護士に依頼するメリット|依頼を決めるポイントと選び方
この記事では離婚調停で弁護士に依頼するメリットや弁護士費用・選び方等について解説しています。離婚調停は長引くことが多いです。しかし、弁護士に依頼することで最短一カ月での解決も可能な場合もあります。続きを読む
スピード離婚を決意した5つの理由|知っておくべき離婚時の財産分与
幸せな恋愛結婚をしたが、5年も経たない内に「もう一緒にいたくない!」とスピード離婚を考える人は少なくありません。しかし、周囲に祝ってもらった手前離婚はしにくいものでしょう。ここでは、メリット・デメリット、離婚時の慰謝料や財産分与について紹介します。続きを読む
男女トラブルは、もつれやすく、自身では解決できないことも多いでしょう。そんなとき、どこに相談したらいいか、悩ましいですよね。ここでは、そんな男女トラブルにあなたが巻き込まれた時に、無料で相談できる相談先を紹介します。続きを読む
離婚前の別居で知っておくべき生活費や助成金、別居のメリットやデメリットについて
夫婦が離婚に至るまでには「別居」するケースが多いようです。別居する際には生活費や子供のことなどを考えておかないといけません。この記事では別居中の生活費がどうなるのか、どのような行政給付を受けられるのか、離婚前別居のメリット・デメリットなどをご紹介します。続きを読む
熟年離婚と年金制度|熟年離婚の前に必ず知っておくべき年金のこと
日本には、離婚時に夫婦で年金を分け合う制度が存在します。熟年夫婦にとって年金は老後の大切な生活資金です。安心して老後の生活を送るためにも、年金制度についてしっかり理解しておきましょう。目次1 熟年離婚における年金制度の仕組み1.1 日...続きを読む