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KL2020・OD・037
離婚を視野に入れている方であれば、一度は離婚を切り出すタイミングを考えたことがあることと思います。実は、離婚に適した時期とそうではない時期が存在するのです。
今回は離婚に適した良い時期をお伝えしながら、上手に離婚を切り出す方法を伝授します。できる限り離婚で揉めないためにも、最低限のことは理解しておきましょう。
目次
離婚をするにあたって、「いつじゃないとダメ」という決まりはありませんが、状況によって適したタイミングがあります。あなたの現在の状況と照らし合わせながら、離婚に適したタイミングがいつなのかお考えいただければと思います。
「離婚したい」とう気持ちが明確になったことに加え、相手の気持ちの察しがついたときのことを表します。長年積もり積もった不満が、あるきっかけで限界に達して、離婚をすることを決意する人も多いです。離婚を考えるきっかけとして
などがあります。これらの内容がひどい場合は、法律でも離婚事由として認められることがあります。仮に相手が離婚を拒んできても法的に離婚することができるのです。
夫婦生活は今後何十年も続いていきますので、離婚への気持ちがはっきり固まったときが離婚のベストタイミングであると考えられます。
ただこの場合、一時の感情だけで離婚を決意してしまうのは早計です。以下のタイミングと併せて離婚を決意するようにしましょう。
子どもの成長のタイミングを考えて離婚の時期を決める夫婦は非常に多いです。学校入学や学年が変わるタイミングで離婚する場合、新たな環境と共に多くが名字も変わる(名字を変えない選択もできます)ため子ども自身も受け入れやすいという点がポイントです。
その他にも子どもが就職、または成人を迎えるまで離婚を待つ夫婦もいます。どちらにせよ、極力子どもにストレスがかからないように夫婦で話し合う必要があります。
特に、それまで専業主婦(主夫)でいた方や小さなお子さんがいる方は、離婚後に金銭面で苦労することも考えられます。ある程度お金の目途がたった時点で離婚をすることが良いタイミングだと言えるでしょう。お金の目途が付くタイミングとして
などが考えられますね。離婚した後にお金の面で後悔しないように、お金の目途が立ったタイミングで離婚を切り出しましょう。
退職金と年金がもらえることから、定年退職を機に退職金を分けて別々に暮らすことを考えるようです。また、これまで仕事に出ていた夫が一日中家にいることがストレスとなり、耐えられなくなる妻もいます。
さらに、ほとんどの場合お子さんも成人しているでしょうから、子どもやお金の心配をする必要も少ないです。定年退職を人生の大きな節目と考え、お互い新たな人生をスタートさせるためにも離婚を選ぶのでしょう。近年ではこのような熟年離婚も増えてきています。
このように、離婚のタイミングは主にお金のこと・子どものことが重要になってきます。ただし離婚は今後の人生を大きく左右しますので、慎重に行わなければなりません。この項目では、離婚を切り出す前に確認すべきことをまとめました。
離婚は、良くも悪くも今後の人生に大きく関わる重要なことです。決断をする際は、早まらずに自分の中で猶予期間を作るようにしましょう。相手に寄り添い、関係を修復するための期間とお考えください。
この時、相手に対して別れたい意思があることをやんわりと伝えることが大切です。相手に非がある場合は、”あなたがこれ以上変わらないなら別れることを考えている”と意思表示をしましょう。
猶予期間中はあなた自身にも悪い部分は無いかしっかりと考え、相手を尊重するように心がけましょう。DVやモラハラを受けている場合はあなたに非は無いでしょうが、相手の様子を見ながら、今後の出方を見極める大切な時間としてお過ごしください。
3ヶ月から6ヶ月ほど様子を見ることをおすすめしますが、早い段階で見込みがないと判断した場合(あまりに酷い日々の暴力やモラハラなど)は、関係修復を試みたことがわかる相手との会話を録音しておきましょう。後に離婚に発展した際に、相手を不利な立場にさせるための証拠として使えます。
離婚を切り出したときの相手の反応を予測しておきましょう。すんなり離婚に応じるのか、離婚に反対しながらも冷静に話し合いに応じてくれるのか、または話し合いに応じようともせずに離婚を拒否するのか、反応は様々です。
相手の反応によってこちらの出方も変わってきますので、相手がどんなパターンであってもこちらは常に冷静な対処をする必要があります。どんな場面に遭遇してもいいように、シミュレーションすることをおすすめします。
なぜ離婚をしたいのか理由を明確にしておきましょう。紙に書き出すことで自分の気持ちと向き合う良い時間にもなります。相手に離婚の意思を伝える際、うまく伝えられるか心配と思う方はそのメモを見ながら相手に伝えても構いません。
特に妻側は離婚をした後の生活について、しっかりと考えておく必要があります。生活費や子どもの親権のこと住む家や仕事のことなど生活に関わる全てのことを想定すべきです。また、離婚することで名字が変わるなどのことなども考えながら、今後の計画を練りましょう。
離婚前に、以下のようなことを考えてみてくださいね。
もちろんこれらは一般的なことなので、もっと具体的に深堀して考えた上で離婚を決意しましょう。
上記を踏まえて、離婚を早まらないほうがいい人のケースを紹介します。
絶対に離婚すべき理由が明確であるのなら、気持ちが揺らぐこともないでしょう。しかし、自分の中でまだ悩んでいる段階である、または離婚理由がはっきりとしていない場合は、勢いに任せて離婚を決断してはいけません。
離婚を決断してから離婚成立までの一連の流れや法律に関することなど、全てを調べた上で離婚を決断することをお勧めします。お金のことや子どものこと、決めるべきことや知っておくべきことは山ほどあります。
知識が不足していると、不利な離婚になる可能性があります。“知らなかった”では済まされません。詳しくはこちらをご覧ください。
相手よりも自分に原因があると考えられる場合は、まずは自分を改めることができないか考えてみてください。相手が離婚に合意してくれれば、自分から離婚を切り出しても問題ありませんが、もし相手が合意しなかった場合は離婚への道は険しいものになります。
自分に原因があり、相手が離婚に合意していない場合、原則的に離婚は成立しないためです。
どうしても離婚がしたいのであれば調停や裁判離婚へ発展するでしょう。しかし、あなたに原因があれば調停や裁判でも離婚が成立しない可能性が高いです。もし、自分に原因があると思う場合は離婚を決断する前に一旦改める努力をしてみてください。
実際に離婚を切り出すときは、上手に理由をつけながら自分が優位に立つことが理想的です。そこで、タイミングや男女別に離婚の上手な切り出し方をお伝えしたいと思います。
子どもの成長の節目で離婚を切り出すときは、”この時期に離婚をすることが子どものためになる”ということを前面に出して話を進めましょう。例えば学校入学や学年が上がるタイミングを逃してしてしまうと、そこからまた一年間待たなければなりません。
そうならないためにも、子どもの幸せのためであることをしっかりと伝え理解してもらえるように話してみましょう。
両親の離婚により、子どもが傷つかないよう最大限の配慮をすべきです。もし夫に原因があって離婚に至った場合でも、基本的には子どもには夫のせいであることを言ってはいけません。
子どもにとってはたった一人のお父さんであることを忘れないでください。
子どもが理解できる範囲でいいので、離婚することでお父さんとお母さんが別々に暮らすことを伝えましょう。
また、子どもが不安を抱くような話し方にならないよう、感情的にはならずに優しく話してください。一通り話した後に、子どもに聞きたいことはないか確認してあげることも大切です。
正直に、定年退職を機に新たな人生を歩みたい気持ちをきちんと伝え、これまで我慢していたことがあればそのことも話しましょう。慰謝料や財産分与のことに加え、夫が退職した際に得た退職金や年金分割をどうするかをきちんと話してください。
老後は何かとお金がかかります。子どもがいる場合は金銭面で子どもに迷惑をかけないたいためにも、お金のことは特に慎重になって決めてください。
離婚を切り出す際は決して感情的になってはいけません。それでも感情的になることが予想される場合は、離婚をしたい理由を書いたメモを見ながら話しましょう。
ここで夫が離婚に反対した場合は、離婚理由にあたるものの証拠を持っていることを告げます。(この時点で本当に証拠を押さえておかなければなりません)そして、離婚に合意しない場合は調停→裁判に持ち込むことを言いましょう。
夫から妻への離婚の切り出し方で大切なのは、お金の話をきちんとすることです。また子どもがいる場合、妻によほどの落ち度がない限りは親権も妻に渡しましょう。女性は子どものことを一番に考えています。自身がお腹を痛めて産んだ子ですから当然です。
その大切な子どもを育てるために必要不可欠なものがお金です。子どもやお金のことで、女性側が自分の立場が不利と感じた場合、離婚に応じない可能性が極めて高いでしょう。離婚後も経済面で不安を抱かないよう、きちんと面倒を見ることを前提に離婚の話を進めてください。
もし、完全に妻の落ち度が原因で離婚を決断した場合は、妻の落ち度を証明できる証拠を用意しておくことをお勧めします。
既に離婚を決意した方は、離婚のタイミングを慎重にお決めいただければと思います。もし、まだ離婚を悩んでいるようでしたら、今回お伝えしたことを踏まえて、”本当に離婚をすべきかどうか”をよく考えてみてください。
あなたの選択でこれからの人生が決まっていきます。後悔しないためにもあなたにとっての正しい離婚のタイミングを考えていただければと思います。
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本記事はあなたの弁護士を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
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