精神障害での労災、損害賠償等について
2010年9月に会社から某部署への異動を命ぜられ、ある業務を与えられました。
その仕事の内容を精査したところ、オーバーワークになる可能性が高い事が判明しました。
上司に、「このままではオーバーワークになる」と強く何度も訴えましたが、その話をするといつも、無言になります。
仕方なく業務を続けたところ、2011年1月には、仕事を持ち帰らざるを得なくなりました。会社への申告残業は60時間位ですが、持ち帰りを含めると170時間位になります(持ち帰り残業時間は控えています)。次第に体調不良になりましたが、業務遂行のため、同じ労働環境で約半年ほど続行しました。
その後、持ち帰り残業はなくなりました。それから、1年くらいたっても体調不良が続いたため、病院で診察してもらったところ、うつ状態であると診断されました。
症状は今も治らず、後遺症が残っています。現在、傷病手当をもらって休職しています。
一度、労働基準監督署に相談しましたが、「精神障害の労働認定」というパンフレットを渡され、「労災申請する場合は記載されている認定基準以上か自分で判断して下さい」と言われました。内容をみますと、160時間以上の残業が基準と記載されており、実際に160時間以上の労働を続けておりましたが、メモ程度の記録しかなく断念しました。
質問です。このまま、後遺症が残ったままで、将来に不安があります。労災や損害賠償等何らかの保証を受けられる可能性はありますでしょうか。既に時効でしょうか。
よろしくお願いいたします。
相談者(ID:)さん
弁護士の回答一覧
お辛いことと存じます。お察しいたします。 労災については、休業補償の時効は5年です。うつ...
労災については、休業補償の時効は5年です。うつ病発症時期が問題となります。安全配慮義務違反にもとづく損害賠償請求は可能ですが、職務内容、会社の対応等を子細に検討する必要があります。
持ち帰り残業は、時間外労働と認められない可能性の方が高いです(かつて、塾の先生の労災事案で、時間外労働と認定された例がありましたが・・・)。
法的責任をきちんと追及されたい場合には、労働法にかなり詳しく、労災法理、安全配慮義務法理にも通じた弁護士に、有料であっても相談に行かれて、法的に正確に分析してもらい、今後の対応を検討するべきです。
負けないで!
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