主婦の休業損害の計算方法
専業主婦の妻が事故に遭ってしまい入院を余儀なくされました。
そのため、一切の家事育児は私が行っています。
一家として、収入以外の損失がでているので
その補填をしてもらいたいのですが、主婦の休業損害というのは認められますか?
認められるのなら、金額は何を基準に算出されますか?
相談者(ID:)さん
弁護士の回答一覧
裁判による認定例はあり、賃金センサスによる平均賃金が基準になっています。
住所 | : | 東京都文京区千駄木3-36-8シルバーパレス千駄木202 |
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対応地域 | : | 全国 |
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伊倉総合法律事務所の弁護士の伊倉でございます。 専業主婦の方が交通事故に遭い,家事労働に...
専業主婦の方が交通事故に遭い,家事労働に従事できなくなった場合,
賃金センサスによる平均賃金額を基準に,
受傷のため家事労働に従事できなかった期間の休業損害をもらうことができます。弁護士回答の続きを読む
休業損害は、一般的に、次の計算式で算出されます。 基礎収入×休業日数 ① 主婦の方...
基礎収入×休業日数
① 主婦の方の基礎収入について
主婦の休業損害は、賃金センサスの女性学歴計・全年齢平均収入
が用いられます。
平成23年の賃金センサスによると、1日の休業について、9751円 (355万9000円(年収)÷365日)となります。
② 主婦の方の休業日数について
裁判上、「受傷のため、家事労働に従事できなかった期間につき認められる」(最高裁判所昭和50年7月8日判決)と されています。
この「家事労働に従事できなかった期間」が問題となります。
入院により全く家事ができない期間についてはともかく、通院期間に関しては、そのうち何日を休業したとみるべきかについて、確立した基準が存在しないのです。
このため、被害者が主婦の方の場合、加害者側保険会社との間で、休業日数について争いになることがほとんどです。
わたくしは、裁判例等を根拠として、次の2つのいずれかの方法で、保険会社に対し、休業日数を認めるよう交渉しています。
1 通院実日数を休業日数とみる方法。
例) 通院実日数が100日の場合、休業損害は、次のとおりになります。
9751円×100日=975,100円
2 段階的に休業の割合が低下することを前提に算出する方法。
例) 事故から症状固定まで180日の場合、症状固定までの期間を4等分し、
45日(180日÷4)の4つの期間について、最初の4分の1の期間は100%休業、
次の4分の1の期間は75%休業と仮定し、段階的に休業割合が低下するとして
算出する方法。
どちらの計算根拠によるかは、事案によります。
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事故の負傷により専業主婦(家事従事者)が休養した場合にも、その休業損害賠償が認められます。 ...
損害の算定としては、保険会社で通常行っている方法は、自賠責保険の査定要綱によるもので1日の損害を原則として5,700円とするものです。
裁判などでは、賃金センサス(日本の賃金に関する統計)の産業計、企業規模計、学歴計、女子労働者の全年齢平均賃金により損害額を算定します。
ちなみに、平成24年の平均賃金は354万7200円で、1日当り9,718円になります。
休業損害を請求する場合、自賠責保険の基準によらなければならないという根拠は何もありません。賃金センサスによって請求するほうがベターなことはいうまでもありません。
保険会社からの回答に納得がいかなかった場合、弁護士に相談されることをお勧めします。
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専業主婦であっても休業損害が認められます。 平均的な賃金額の統計である賃金センサスと呼ばれる...
平均的な賃金額の統計である賃金センサスと呼ばれるものを基準として,受傷のために家事労働に従事できなかった期間について認められます。
裁判所の基準では,賃金センサスの産業計,企業規模計,学歴計,女性労働者の全年齢平均賃金の賃金額(平成24年であれば約354万円)に基づいて計算されます。平成24年であれば,1日当たり約9700円ということになります。
一方,保険会社から提示される金額は,1日当たり5700円×実通院日数という形で算定されたものになることが多いです。
このように,金額や休業日数に交渉の余地が残りますから,専門家に相談されることをお薦めします。弁護士回答の続きを読む
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