健康診断の結果が人為的ミスで誤審であり、手術する事になりました。
病院の定期検診で子宮頸がんの検診を行ったのですが、病院の委託業者の人為的ミスで1年後の結果が違ったと連絡が来ました。その結果、検査の必要性なし→ありへと3段階ほど癌のステージが異なり、大学病院へ受診した結果手術となり、最終的には2度手術を行い、子宮全摘まで行いました。
検診クリニックと委託業者と話し合い、委託業者が全面的に非を認め、慰謝料+手術費+交通費+身体的負担で行えない分の賃金の負担をすると了承してくれました。
また、毎月でも必要な分は支払ってくれるとの約束してくれましたが、全てボイスレコーダーに残っていますが、口約束のみです。
今回手術が終わり、手術費等を請求しましたが、企業側は診察が終わらないと支払いが出来ない、もう診察は終了しましたかなどの返答のみで支払いが行われません。面談時と約束が異なり、困っている状況です。
そこで、ご相談させて頂きたいです。
① 今まで掛かった費用を一時金として請求してしまうと、今後の示談金などに支障が生じるのか。まとまった金額として頂いた方が、こちらに不利にならないのか。
② 今回のような医療過誤により手術をする場合、慰謝料はどの程度もらえるのが基本なのか。
③ 初めは企業側が非を認めていたが、現在は面談時の約束と異なっている。こちらは知識もなく、弁護士費用も不安であり、今後どのように進めて行くことが望ましいか。
長文になってしまいましたが、お力添え頂けると幸いです。
相談者(ID:17700)さん
弁護士の回答一覧
>① 今まで掛かった費用を一時金として請求してしまうと、今後の示談金などに支障が生じるのか。ま...
「これ以上、請求しない」「(一時金請求の他に)金銭の支払い請求をする権利はないことを認める」などの記載のある書面に署名しなければ、一時金の請求をしても不利になることはありません。
>② 今回のような医療過誤により手術をする場合、慰謝料はどの程度もらえるのが基本なのか。
慰謝料の金額は、ケースバイケースです。健診の結果が正しく、速やかに伝わっていたときのその後の経過と、実際の経過を比較して、健診の結果が正しく、速やかに伝わっていれば無かった負担がミスによる余計な負担ですので、これを金銭評価して決めます。健診の結果が正しく、速やかに伝わっていれば、手術を受けなくてよかった、入院期間が短くなったなどの事情があれば慰謝料の金額は高くなると考えられます。
>③ 初めは企業側が非を認めていたが、現在は面談時の約束と異なっている。こちらは知識もなく、弁護士費用も不安であり、今後どのように進めて行くことが望ましいか。
相手方に支払の意思が無いのであれば、請求するためには、こちらが相手方の法的責任を証明する必要があります。
具体的には①過失(一般的な注意を払っていれば防げたミスがあったこと)②損害(ミスが無ければ被らなかった被害を金銭評価したもの)③因果関係(過失がなければ十中八九被害が生じていないといえること)を証明する必要があります。これらが証明できるかを検討するためには、健診クリニックのカルテ、大学病院のカルテとやり取りを記録した音声データの内容を確認する必要があります。
カルテを入手して御相談いただければ、もう少し詳しい御回答ができますので、有料で恐縮ですが相談を申し込まれることをお勧めします。弁護士回答の続きを読む
この質問に関連する法律相談
お世話になります。
夫は5年前に腎移植を受け、以来ずっと同じ病院に通っていました。ここ2,3年は高コレステロール血症でしたが本人が食事療法を希望し、投薬はありませんでした。今回、夫の病状がクモ膜下になる可能性が高いと知りました。夫はクモ膜下を起こし...
治療室(カイロプラクティック)(按摩、マッサージ、指圧師国家資格取得済)で、施術後、起き上がらない程の痛みがあり、施術者に連絡、予約が取れず、5日後に、治療室で診てもらいました。
痛みを取るため耳に電気なようなものあて終了。
痛みで起き上がらないので...
病院に行った際、風邪で行ったわけでもないのに名前を間違えられて全く関係の無いインフルエンザワクチンの注射をされてしまいました!
後から看護師が慌てて何かアレルギーとかありますか?と聞きに来ました!
それから1週間ほど身体に発疹が出たり体調が悪...
朝、喉の締めつけ感、頭痛、吐き気、下肢の脱力、多汗の症状があり、救急搬送。搬送時は意識明瞭。自力歩行できた状態。搬送後、問診、エコー検査の結果、かかりつけ医への受診を求められた。医師が診断書作成中、病室で待機するうちに、嘔吐、多汗に加え、主訴が変わってい...
一般的に、病院に医療過誤だと認めさせることは、弁護士を介入させたとしても難しいですか?
また、協力医が見つからないとか、見つかったとしても医療過誤とは言えないと判断されてしまったとかの場合、訴訟を提起することが不可能になりますか?
はじめまして
よろしくお願いします
足の裏にタコがありそのたこの真ん中に穴があいていてそこからバイ菌が入り足の骨までバイ菌がいっていて切断となりました切断までの診察が納得いかないので相談です
このたこがすごい硬くて削ったり薬をはったりしてました...
医療問題に関する法律ガイドを見る
医療事故調査制度の仕組みと問題点|弁護士に相談するべきケースは?
医療事故調査制度(いりょうじこちょうさせいど)とは、平成26年6月に成立した医療法の改正により制定された、病院などの医療機関における医療事故の再発防止を目的とした制度のことであり、平成27年10月より施行されました。続きを読む
精神科・心療内科で診察拒否される7つの理由|法的な対処法と相談先
2017.8.18勇気を出して、病院に行ったのにどのような理由であっても診察を拒否されてしまうのは、心細くさらに不安になりますよね。診察を拒否された場合のよくある理由と、その対処法・法的に何ができるのかをまとめました。続きを読む
医療過誤トラブルにおいては、病院側へ責任追及することで賠償金を受け取れる可能性があります。しかし、その際は証拠準備や交渉などの対応が必要となりますので、外部の相談窓口を頼ることをおすすめします。この記事では、医療過誤の相談窓口や相談準備などを解説します。続きを読む
医療訴訟を起こした場合にかかる費用の一覧と、確実に勝訴したい人が押さえておくべき知識についてまとめました。続きを読む
医療訴訟(医療問題)に精通している弁護士への依頼内容と探すポイント
医療訴訟とは、医療過誤事件で損害を被った患者や遺族側が損害賠償金を請求するための裁判を起こすことですが、通常の民事事件とは違い医学的な知識を基に医療ミスと損害の因果関係を証明する必要があるため、患者側が裁判で勝つためには弁護士の協力が...続きを読む
医療事故の事例|医療過誤の疑いがある場合は一度専門家の見解を
医療事故は、どんな状況や原因で発生してしまうのでしょうか。様々なケガや病気を持った患者さんを看る医療現場では、ひとつのミスが患者の命にかかわる事故となり得るケースも少なくありません。そこで今回は、過去の事例を元にどんな医療事故が発生し...続きを読む