ワンクリック詐欺に遭った時の対処法と状況別の解決策まとめ

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弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
監修記事
ワンクリック詐欺に遭った時の対処法と状況別の解決策まとめ

突然ワンクリック詐欺に遭遇した方は、どう対処したら良いのか頭が真っ白になると思います。ワンクリック詐欺に遭遇した場合に大切なことは焦らず冷静に対処することです。

しかし、突然の事態に冷静に対処することは難しいと思います。そこで今回の記事では、ワンクリック詐欺に遭った場合の対処方法について紹介していきます。

ワンクリック詐欺に遭った場合の一般的な対処方法

ワンクリック詐欺とは、ユーザーがクリックしたくなるようなボタンを設置し、ボタンを押したユーザーに対して「契約が完了しました。契約料を支払ってください。」と一方的に料金を請求する架空請求の一種です。

基本的にアダルトサイトに設置されている場合が多く、ユーザーにアダルトサイトを見たことに対する後ろめたい気持ちを感じさせることで、高額な費用を振り込ませようとするのがワンクリック詐欺の手口です。

また、クリック先のウィンドウには、IPアドレスやプロバイダ情報が記載されております。これは、こちら側の個人情報を把握していることをユーザーへ伝えることで、恐怖心から請求に応じさせるための手口です。しかし、実際にはご利用のデバイス(PC、スマホ)の情報しか把握しておらず、個人を特定するまでの個人情報は把握しておりません。

そのためワンクリック詐欺に遭われた方は、まずは慌てず対処して頂きたいのですが、下記では、どのように対処するべきかを紹介していきます。

無視をする|ブラウザを閉じる

まず、ワンクリック詐欺のウィンドウが表示された場合、そもそも契約は成立していないため、請求に応じる必要はありません。そのため、ウィンドウに記載されている内容に関しては、無視することが賢明ですが、とりあえず開いたウィンドウは閉じてください。

ワンクリック詐欺のウィンドウによっては画面を閉じることができないこともあるので、その場合はブラウザごと閉じることをオススメします。もしブラウザごと閉じることが出来ない場合は、ご利用のスマートフォン・パソコンを再起動させてください。

閲覧履歴を削除する

ウィンドウを閉じたら、今度はワンクリック詐欺のページを閲覧した履歴を消去します。

iPhoneの場合

iPhoneを利用している方は「設定画面」を開き、「safari」を開いてください。

閲覧履歴を削除する

そして「履歴とWebサイトデータを消去」をタップすれば、閲覧履歴は消去されます。

閲覧履歴を削除する

Androidの場合

Androidを使用している方は、「設定」から「アプリ」を開き、お使いのブラウザ(Chromeを使用している方はChrome)のページを開いてください。

閲覧履歴を削除する

ブラウザのページから「キャッシュを消去」というボタンがあるので、そのボタンをタップすれば閲覧履歴は削除されます。

閲覧履歴を削除する

PC(Windows)の場合

Windowsユーザーは、「設定」から「インターネットオプション」を検索します。

閲覧履歴を削除する

閲覧履歴を削除する

「閲覧の履歴」という項目の削除ボタンを押すことで閲覧履歴の削除は完了です。

閲覧履歴を削除する

PC(Mac)の場合

Macを使用している方は、Safariを使用していると思いますが、閲覧履歴を消去する手順としては、左上のメニューにSafariのメニューがあるので、Safariを選択すると表示される「履歴書を消去」を、クリックします。

閲覧履歴を削除する

そうすると、下記のように消去の対象時間が選択できなるので、ワンクリック詐欺のウィンドウを開いた時間が含まれる時間帯を選択した上で、「履歴を消去」をクリックしてください。

閲覧履歴を削除する

ワンクリック詐欺で支払いに応じる必要がない理由

ワンクリック詐欺に遭遇した方の多くは、業者の請求に応じる必要はないのか気になるところです。法的な面から請求に応じる必要がないことを説明していきます。まず、売買契約において双方の合意なしに契約が成立することはありません。

ワンクリック詐欺ではクリックするボタンに有料サービスである旨を伝えていないため、そもそもユーザー側が契約に同意したとは言い難いです。

また、ネットを介して有料サービスを提供するためには、サービスの提供側は、ユーザーが契約内容を再度、確認するために契約内容の確認・訂正する場を与える必要があります。

ワンクリック詐欺ではクリックした瞬間に契約が成立したことになりますが、その前の段階でユーザーに契約内容の確認・訂正の手順を踏ませていません。そのため、ワンクリック詐欺における契約は成立しないのです。

主務大臣は、販売業者又は役務提供事業者が第十一条、第十二条、第十二条の三(第五項を除く。)若しくは前条第一項の規定に違反し、又は次に掲げる行為をした場合において、通信販売に係る取引の公正及び購入者又は役務の提供を受ける者の利益が害されるおそれがあると認めるときは、その販売業者又は役務提供事業者に対し、必要な措置をとるべきことを指示することができる。

  1. 通信販売に係る売買契約若しくは役務提供契約に基づく債務又は通信販売に係る売買契約若しくは役務提供契約の解除によつて生ずる債務の全部又は一部の履行を拒否し、又は不当に遅延させること。
  2. 顧客の意に反して通信販売に係る売買契約又は役務提供契約の申込みをさせようとする行為として主務省令で定めるもの
  3. 前二号に掲げるもののほか、通信販売に関する行為であつて、通信販売に係る取引の公正及び購入者又は役務の提供を受ける者の利益を害するおそれがあるものとして主務省令で定めるもの

引用元:特定商取引に関する法律:第十四条

消費者が行う電子消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示について、その電子消費者契約の要素に錯誤があった場合であって、当該錯誤が次のいずれかに該当するときは、適用しない。ただし、当該電子消費者契約の相手方である事業者(その委託を受けた者を含む。以下同じ。)が、当該申込み又はその承諾の意思表示に際して、電磁的方法によりその映像面を介して、その消費者の申込み若しくはその承諾の意思表示を行う意思の有無について確認を求める措置を講じた場合又はその消費者から当該事業者に対して当該措置を講ずる必要がない旨の意思の表明があった場合は、この限りでない。

  1. 消費者がその使用する電子計算機を用いて送信した時に当該事業者との間で電子消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示を行う意思がなかったとき。
  2. 消費者がその使用する電子計算機を用いて送信した時に当該電子消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示と異なる内容の意思表示を行う意思があったとき。

引用元:電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律:第三条

ワンクリック詐欺への状況別の対処方法

上記では、一般的なワンクリック詐欺の対処方法を紹介してきましたが、ここでは状況別におけるワンクリック詐欺の対処方法について紹介していきます。

業者から電話がかかってきた場合

ワンクリック詐欺の被害に遭った方の中には、動揺するあまり間違って業者へ電話をかけてしまう方も少なくありませんが、対処に困るのは向こうから電話がかかってきた場合でしょう。

着信拒否に設定・電話番号の変更

この場合、業者に限らずワンクリック詐欺の業者に関わりのある別の業者から、しつこく電話が来ることが想定できます。基本的には電話は無視することが一番であり、業者からの電話は着信拒否に設定しましょう。

しかし、裏で電話番号等の情報が取引されることもあるため、別の電話番号を介して連絡が来る場合は、着信拒否では対処しきれません。この場合は電話番号を変更することも一つの手段です。

セキュリティソフト・アプリのダウンロード

また、ワンクリック詐欺を目的としたアプリ・ソフトをダウンロードした方に関しては、ダウンロードした方の電話番号を含め個人情報が業者へ漏洩している危険性が高いです。この場合は、まずお使いのスマートフォン、PCをウイルススキャンしてください。

そして今後、同じ目に遭わないために不正サイトを防ぐためのセキュリティソフト・アプリをインストールしましょう。もし、それでも不安に感じる方は、「国民生活センター」を利用しましょう。

電話応対になりますが、ワンクリック詐欺への対処方法について相談することができます。

すでにお金を振り込んでしまった場合

ワンクリック詐欺への請求には断固として応じてはいけませんが、中には業者へお金を振り込んでしまう方もいるでしょう。この場合、警察は振り込め詐欺の被害者として取り扱ってくれます。そのため、まずは警察及び銀行へ被害届を提出しましょう。

振込先の口座から直接、被害に遭った(申し立てた人のみ)人達へお金が返金されますが、既に振り込んだお金が口座から抜かれていた場合、お金が戻ってくるかわかりません。

もし、警察や銀行に対応してもらったけどお金が戻ってこない場合は、弁護士を介して業者からお金を取り戻しましょう。

裁判所を介して書類が届いた場合

基本的にこちら側も身元が特定されていない限り、ワンクリック詐欺を働く業者から裁判を起こされることはありません。

しかし、PCやスマホへウイルスが侵食したため、個人情報が業者へ漏洩することもあり、架空請求で業者がユーザーへお金を請求された事例が過去にあります。

裁判では業者側が金銭を請求できる法的な根拠はないため、こちら側が裁判で負けることはありません。

しかし、裁判所から送られてくる書類を無視すると、架空請求といえども裁判を申し立てた側の主張が法的に認められてしまいます。そのため、身に覚えのない請求内容であれ裁判所から書類を送達された場合は必ず目を通しましょう。

どう対処していいかわからない方は、弁護士に相談してみてください。

ワンクリック詐欺を防ぐための対処方法

最後になりますが、ワンクリック詐欺を未然に防ぐための対処方法について紹介していきます。

ワンクリック詐欺の手口を理解する

まず業者がどのような手口を使って、ワンクリック詐欺を働くのかは知っておくべきでしょう。

契約内容が正当であるかのように装う

まず、ワンクリック詐欺は、法的な文言や、利用規約を提示することで契約が正当な手順を踏んで行われたかのように装う傾向にあります。

弁護士からの和解金を装う

また、あたかも弁護士が仲介に入ったかのように装い、「弁護士が減額交渉を行ったため〇〇万円で業者と和解できました」と伝えることで支払に応じさせようとするのもよくある手口の一つです。

ボランティアを装った手口

ユーザーの良心に訴えかけるように、ボランティアの寄付金を募集していることを装い、お金を支払わせようとするワンクリック詐欺もあります。

サイト主の身元が特定できないサイトの閲覧を控える

ワンクリック詐欺の手口を知った上で、どのようにワンクリック詐欺を未然に防ぐべきなのでしょうか。ワンクリック詐欺が多発するアダルトサイトや出会い系サイトへのアクセスを控えることが最も有効な対処方法ですが、近頃、ゲームの攻略サイトや芸能人のゴシップを扱ったサイトなど、ワンクリック詐欺も幅広いジャンルに参入するようになりました。

そのため、日頃から出所が掴めないサイトへアクセスしないことや、極力、有名サイトだけを使用するようにするなど、ワンクリック詐欺が疑われるサイトへアクセスしないようにしましょう。

ポップアップブロックを設定する

ワンクリック詐欺の特徴の一つに、サイトにアクセスした瞬間に、ワンクリック詐欺を目的としたウィンドウが別で自動的に開くというものがあります。ポップアップブロックとは、自動的に別のウィンドウが開くことを防止するための機能で、ワンクリック詐欺を未然に防ぐために利用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ワンクリック詐欺に遭遇した方は、まずは慌てずに対処することが求められます。突然、金銭を請求される画面が表示されたら気が動転するかもしれませんが、そんな時に当記事を有効に活用して頂けたら幸いです。

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この記事を監修した弁護士
弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
2016年1月に寺垣弁護士(第二東京弁護士会所属)、佐藤弁護士(東京弁護士会所属)の2名により設立。遺産相続、交通事故、離婚などの民事事件や刑事事件、企業法務まで幅広い分野を取り扱っている。

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