ワンクリック詐欺のシャッター音の仕組みと業者側の狙いとは

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弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
監修記事
ワンクリック詐欺のシャッター音の仕組みと業者側の狙いとは

ワンクリック詐欺は年々、手口が巧みになってきていると言われており、中でもクリックした瞬間にシャッター音が鳴る手口を用いる業者が増えてきております。シャッター音が鳴るとつい「業者側に顔写真を撮られたのではないか」と不安に感じる人も少なくないでしょう。

実際にシャッター音が鳴ったために、業者側はユーザーの写真を入手することができるのか気になるところです。そこで今回の記事では、ワンクリック詐欺におけるシャッター音の仕組みと、ワンクリック詐欺の被害に遭われた方が取るべき対処方法についてまとめてみました。

ワンクリック詐欺におけるシャッター音に関する謎

まず、前提としてワンクリック詐欺においてシャッター音が鳴ったために、業者側がクリックしたユーザーの顔写真を入手することは不可能と思っていいでしょう。では、どうしてシャッター音が用いられるのでしょうか。

以下で、ワンクリック詐欺におけるシャッター音の仕組みと、業者側がシャッター音を用いる狙いについて説明していきます。

実際に業者側に写真を撮られているのか?|シャッター音の仕組みと狙い

まず、ワンクリック詐欺とは、クリックした瞬間に「登録完了・料金請求」のウィンドウが表示されるものになりますが、ウィンドウが開くと同時にシャッター音が鳴るのは、サイト内に予め埋め込んであった音声ファイルが発動したに過ぎません。

シャッター音が鳴ったために、利用者に顔写真を特定したと思わせることで、相手側の不安を煽らせることで、請求の金額を支払わせることが業者側の狙いです。そのためサイトを設置した業者側が、ボタンをクリックしたユーザーの写真を入手しているわけではありません。

実際にサイト側が写真を撮ることは可能なのか

しかしながら、サイトを設置した側がサイト利用者の写真を撮ることは可能なのかどうかは気になるところです。もし、利用中のサイトから、写真撮影が求められる場合、利用のデバイス(スマートフォン・PC)に対して「利用のブラウザに写真の許可を求める」と、写真のアクセスの認可を求める段取りが取られます。

Facebookやtwitterなどをイメージしていただけるとわかりやすいと思いますが、カメラの利用に対する許可を容認しない限り、サイト側へ写真の情報を提供することはできません。

 確認方法

もし、利用のブラウザがカメラの使用を許可しているかどうか気になる方は、以下の手順によって確認してみてください。

・iPhoneの場合

iPhoneを利用している方の多くは、safariを使用していると思いますが、

  1. 設定
  2. プライバシー
  3. カメラ

の順番でカメラが許可したアプリ・ブラウザの確認をすることができます。ここで表示される一覧に、safariの項目がなければネットを介して写真が撮られていないと思ってください。

・Android

Androidを使用している方は、

  1. 設定
  2. 利用のブラウザ
  3. アクセス権

の順番で利用のブラウザが、カメラの使用を許可したかどうかを確認することができます。アクセス権の一覧にカメラが含まれていなければご使用のブラウザを介して写真が撮られていないということです。

・PC

PCを使用している方は、ご利用のブラウザを開き

  1. 設定
  2. 詳細設定を表示
  3. プライバシー
  4. コンテンツの設定

の手順でカメラの使用を許可したかどうか確認してみましょう。

業者側はどこまでの個人情報を把握しているのか?

以上のことから、シャッター音が鳴ったからといって利用者の写真情報を取得することが困難なことがわかりました。しかしながら、ワンクリック詐欺によって開いたウィンドウには、下記のユーザー情報が記載されていることがよくあります。

  • 個体識別番号
  • 端末情報
  • プロバイダ情報
  • OS
  • ブラウザのバージョン
  • GPS機能から読み取った位置情報

これらの情報は、利用中のデバイスに関わる情報であるため、利用者の個人情報までは把握することはできません。また、位置情報が記載されることもありますが、GPS機能から読み取った情報に過ぎず、住所まで特定することは不可能に近いです。

ワンクリック詐欺に引っかかった場合の対処方法とは

では、シャッター音を含めワンクリック詐欺に遭遇した場合、どのように対応すればいいのでしょうか。

無視する

まず、ウィンドウに表示された「登録完了・請求」は徹底的に無視してください。つい不安に駆られて解約をしたいがために、電話やメールをしてしまう方もいますが、余計な個人情報を教えてしまっては相手の思うつぼです。

そもそも、契約は双方の合意の元に成立するものであって、クリックしただけで業者側に支払う義務は法的にありません。

ブラウザを閉じ・検索履歴を消去する

そしてワンクリック詐欺が表示されたウィンドウは閉じてください。この際、ワンクリック詐欺によっては、画面を閉じるためのボタンが設置されておりますが、業者側へ電話する仕組みになっていることが多いため注意が必要です。業者側の番号の頭文字には186がついているため、電話をかけると相手側にこちら側の電話番号を教えることになります。

ウィンドウを閉じる術がない場合は、ブラウザごと閉じるか、ご利用のスマートフォン、パソコンを閉じてしまいましょう。ワンクリック詐欺のウィンドウを閉じたら、最後にウィンドウを開いた履歴を残さないために、ご利用のブラウザの検索履歴を消去してください。

請求が止まらない場合の対処方法

しかし、中には電話をかけてしまったり、メールをしてしまったために業者からの請求が止まらない人もいると思いますので、その際の対処法をご紹介します。

不正サイトをブロックするソフト・アプリをダウンロード

まず考えられる理由としては、ダウンロードしたアプリやソフトがワンクリック詐欺の手口だった場合です。この場合、PC・スマホを開く度に請求の画面が表示されることになりますが、まずはダウンロードしたソフト・アプリを削除します。

その上で不正サイトをブロックするためのソフト・アプリをダウンロードすることで、請求画面が再び表示されないようにしてください。

メールアドレス・電話番号の変更

また、中には業者側にメールアドレス・電話番号を教えてしまう方もいるでしょう。そういった方は、業者側に教えたメールアドレス・電話番号を変更してください。

国民生活センター・弁護士に相談する

もしどうしてもそれでも不安な方は、「国民生活センター」や弁護士に相談してみるといいでしょう。

ワンクリック詐欺の被害に遭わないために気を付けること

では最後になりますが、ワンクリック詐欺に引っかからないために日頃から気を付けることについて紹介していきます。

ワンクリック詐欺の手口を理解する

まず、ワンクリック詐欺の手口について理解することが必要です。

警戒心を揺らがせる誘い文句

ワンクリック詐欺は、クリックさせるために、「ゲームのダウンロードが無料」、「厳選なる抽選で選ばれた当選者へのプレゼント」など利用者の気持ちに付け込もうとします。都合の良すぎる話には落とし穴があると思うようにしましょう。

正当な契約・請求であるかのように装う

また、利用者の目に届かないところに利用規約が設置されていたにも関わらず、利用規約を盾に契約や請求があたかも正当なものであったかのように装うことが多いです。先ほども申しあげましたが、そもそも法的な正当性はないことをしっかりと認識しましょう。

弁護士を装った和解金の請求

さらに、弁護士と業者間で交渉が行われたことを装って、和解金の支払いを求められることもあります。弁護士が間に入ってくれたことにより当初の請求額より安値で業者と円満な和解ができると思わせることで、利用者にお金を振り込ませる手口です。

ボランティアを装った寄付金の請求

ボランティアのフリをしたワンクリック詐欺があります。利用者の良心に付け込んだやり口ですが、募金をする際は、ボランティアを行っている団体の身元をきちんと確認するようにしましょう。

怪しいサイトを見ないようにする

ワンクリック詐欺の被害に遭わないためには、そもそも怪しいサイトを見ないことが一番です。アダルトサイトや出会い系に限らず、ゲーム攻略サイト、芸能人のゴシップネタサイトなど、多方面でワンクリック詐欺が行われておりますが、自分の興味のあるサイトでも有名なサイトを閲覧するようにしましょう。

ポップアップブロックの利用

利用するブラウザにポップアップブロックを設定することも、ワンクリック詐欺の被害に遭わないための手段です。ポップアップブロックとは、インターネットの利用時にページを開いた際に、別のウィンドウを自動で開くことを防ぐためのものになります。

まとめ

シャッター音を始めワンクリック詐欺の手口は凝ったものが増えてきております。今後、シャッター音よりも巧みな手口が、ワンクリック詐欺で用いられるかもしれませんが、ワンクリック詐欺の被害に遭わないためにも今回の記事を参照にしていただけたら幸いです。

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この記事を監修した弁護士
弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
2016年1月に寺垣弁護士(第二東京弁護士会所属)、佐藤弁護士(東京弁護士会所属)の2名により設立。遺産相続、交通事故、離婚などの民事事件や刑事事件、企業法務まで幅広い分野を取り扱っている。

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