ワンクリック詐欺の完全ガイド!手口の特徴・予防策・対処法のまとめ

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弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
監修記事
ワンクリック詐欺の完全ガイド!手口の特徴・予防策・対処法のまとめ

ワンクリック詐欺とは、ネット上で行われる架空請求のことです。画像やリンクを一度クリックしただけで金銭請求のウィンドウが表示されるため、ワンクリック詐欺と呼ばれます。

ワンクリック詐欺の完全ガイド!手口の特徴・予防策・対処法のまとめ金銭請求の画面を表示させることで利用者の不安を煽り、連絡をさせたり振込に応じさせたりするのが詐欺業者の手口です。いきなり身に覚えのない請求をされた場合、どう対応すれば良いかわからないかと思います。

そこでこちらの記事では、ワンクリック詐欺に遭遇した場合に備えて、ワンクリック詐欺の手口や対処方法についてまとめました。

ワンクリック詐欺とは|目的と手口の特徴

最初に、ワンクリック詐欺とはどういった犯罪なのか説明していきます。

個人情報を盗むことと振込に応じさせることが目的

ワンクリック詐欺の目的は、個人情報を入手することと、お金を騙し取ることです。入手した個人情報は、他の業者へ売り飛ばしたり、氏名・住所を元に架空請求の裁判を申し立てたりする目的で使用されます。

不安を煽り連絡させようと仕向ける

請求画面には、「支払いに応じない場合は裁判を起こします」、「期日までに支払に応じていただけない場合は違約金を請求する」などの文言が記載されていますが、基本的に利用者に不安を与え、支払いに応じさせるのが目的です。

ただ、稀に本当に訴訟を起こす架空請求業者もいますので、万一裁判所から書類が届いた場合はご注意ください。

また、請求画面が開くと同時に、シャッター音が鳴ることがありますが、これは顔写真が撮られていると思わせるためのもので、実際には写真は撮られていません。

支払期限が短く請求金額は数万円程度

請求画面に表示される支払期限は短く、請求金額も数万円程度に設定されている場合が大半です。数万円程度の支払いを行えば今後は違約金を請求されなくて済むと考え、支払に応じてしまう方は少なくありません。

また、あたかも弁護士が業者と交渉したことを装い、和解金を提示してくることもあります。しかし、このようなケースでは、和解金は詐欺業者のでっちあげとなりますのでご注意ください。

乗っ取られた友達のアカウントからメールが送られてくる

SNSなどを介して、アカウントを乗っ取られた友人からワンクリック詐欺用のURLが記載されたメッセージが届く場合があります。友人からのメールに記載されたリンクであれば大丈夫だろうと油断させ、クリックさせることが詐欺業者の狙いです。

法的機関や探偵を装う

ワンクリック詐欺の被害に遭った人を再度狙う詐欺があるのをご存知でしょうか。業者から金銭を取り戻すことを口実に依頼料を頂戴する類の詐欺ですが、相談した結果、詐欺業者から返金されない上に、弁護士費用などの名目で金銭を請求されます。

二次被害に遭わないために運営元をきちんと確認した上で、相談先を選びましょう。

ワンクリック詐欺のよくある例

続いて、よくあるワンクリック詐欺の例を紹介します。

画像・再生ボタンをクリックしたら請求画面が表示された

ワンクリック詐欺の多くはアダルトサイト上で行われます。アダルトコンテンツを視聴するための画像や再生ボタンをクリックすると、請求画面が表示される仕組みです。

画像・再生ボタンをクリックしたら請求画面が表示された

アプリをインストールしたら請求画面が表示された

ワンクリック詐欺では、ワンクリックウェアと呼ばれる手法も使われます。ワンクリックウェアとは、業者側が指定したアプリやソフトをダウンロードすると、ブラウザを開くごとに請求画面が表示される類のワンクリック詐欺です。

動画の再生または、料金請求の内容を確認したいユーザーへアプリやソフトのインストールを促します。

メールを開いたら請求画面が表示された

詐欺業者からワンクリック詐欺のメールが送られてくることもありますが、メールに記載されたリンクを開くと請求画面が表示される仕組みです。

ワンクリック詐欺によく似たネット詐欺

次に、ワンクリック詐欺によく似た詐欺について紹介します。

複数クリック詐欺

複数クリック詐欺とは、複数の画面を経由して、請求画面が表示されるワンクリック詐欺です。請求画面が表示されるまでには、①動画再生ボタン、②確認画面と段階を踏むことになりますが、請求画面の前に表示されたウィンドウで利用規約が表示されています。

利用規約に気づかなかったユーザーへ落ち度を感じさせることで、請求に応じさせる手口です。

ノークリック詐欺

無料ゲーム等に登録する際に入力したメールアドレスに、直接、料金請求の通知が届く類の架空請求をノークリック詐欺と言います。

一般的なワンクリック詐欺の対処方法

では、一般的なワンクリック詐欺への対処方法について解説します。

基本は無視して問題ない

ワンクリック詐欺の金銭請求は、基本的に無視して問題ありません。むしろ、解約するために連絡先を教えると、詐欺業者からしつこく請求の催促の連絡が来るので要注意です。

請求に応じる必要がない法的理由

無視して問題ない理由は、契約は、申込と承諾のステップを踏んで初めて、法的に成立するからです。ワンクリック詐欺で行われる請求は、多くの場合、申込と承諾が行われていません。

また、仮に申込と承諾が行われていても、錯誤により無効主張できるケースが、ほとんどでしょう。ネット上の取引は、電子消費者契約法第3条により錯誤要件が緩和されるからです。

消費者が行う電子消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示について、その電子消費者契約の要素に錯誤があった場合であって、当該錯誤が次のいずれかに該当するときは、適用しない。ただし、当該電子消費者契約の相手方である事業者(その委託を受けた者を含む。以下同じ。)が、当該申込み又はその承諾の意思表示に際して、電磁的方法によりその映像面を介して、その消費者の申込み若しくはその承諾の意思表示を行う意思の有無について確認を求める措置を講じた場合又はその消費者から当該事業者に対して当該措置を講ずる必要がない旨の意思の表明があった場合は、この限りでない。

  1. 消費者がその使用する電子計算機を用いて送信した時に当該事業者との間で電子消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示を行う意思がなかったとき。
  2. 消費者がその使用する電子計算機を用いて送信した時に当該電子消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示と異なる内容の意思表示を行う意思があったとき。

引用元:電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律:第三条

個人情報はどこまで入手されているのか

請求画面には、「IPアドレス」、「プロバイダ情報」、「住まいの地域」等が表示されているので、詐欺業者に個人情報が把握されているのではないかと不安に感じる方もいるでしょう。

しかし、これらの情報はサイトの管理者であれば簡単に入手できる情報であり、詐欺業者側がこれらの情報だけしか把握していないようであれば、個人情報が漏れている訳ではないと考えられます。

画面を閉じ・ブラウザの閲覧履歴を消去する

続いて請求の画面は閉じ、請求画面が開いた履歴はブラウザから削除してください。

iPhoneの場合

削除の方法は、デバイスによって異なりますが、iPhoneの場合は、設定画面から「safari」を開きます。

https://bengoshiportal-prod.s3.amazonaws.com/system/wp-content/uploads/2017/02/s_sp1-1-1.png

次に、「履歴とWebサイトデータを消去」をクリックしてください。

https://bengoshiportal-prod.s3.amazonaws.com/system/wp-content/uploads/2017/02/s_sp2-1-1.png

Androidの場合

Andoroidに関しては、設定画面から「アプリ」を開いて、利用のブラウザページを開きます。

https://bengoshiportal-prod.s3.amazonaws.com/system/wp-content/uploads/2017/02/s_andorid2-2.png

ブラウザのページが開いたら、「キャッシュを消去」をクリックしてください。

https://bengoshiportal-prod.s3.amazonaws.com/system/wp-content/uploads/2017/02/s_andorid3-2.png

PC(Windows)の場合

Windowsをご利用の方は、「インターネットオプション」を開きます。

https://bengoshiportal-prod.s3.amazonaws.com/system/wp-content/uploads/2017/02/s_windows1.png

https://bengoshiportal-prod.s3.amazonaws.com/system/wp-content/uploads/2017/02/s_windows2.png

「閲覧の履歴」の欄にある、「削除」をクリックすると閲覧履歴は消去されます。

https://bengoshiportal-prod.s3.amazonaws.com/system/wp-content/uploads/2017/02/s_windows3.png

PC(Mac)の場合

Macを使用している方の多くは、Safariを利用していると思うので、Safariの閲覧履歴の消去方法を説明します。まず、Safariを開き、左上にある「Safari」のメニューにある「履歴の消去」をクリックしてください。

https://bengoshiportal-prod.s3.amazonaws.com/system/wp-content/uploads/2017/02/s_mac1.png

消去する対象時間が選べるので、請求画面が表示された時間帯を選択し、「履歴を消去」をクリックします。

https://bengoshiportal-prod.s3.amazonaws.com/system/wp-content/uploads/2017/02/s_mac2.png

シチュエーション別|ワンクリック詐欺への対処方法

以上、一般的なワンクリック詐欺への対処方法になりますが、ここでシチュエーション別にワンクリック詐欺の対処方法について紹介します。

業者に電話してしまった場合

解約をするために業者に電話をかけてしまった方もいるでしょう。業者からしつこく連絡が来ると思いますが、電話に出てはいけません。言葉巧みにこちらの個人情報を聞き出そうとしたり、請求に応じさせようとしたりするからです。

電話がたくさん来て困っている方は、着信拒否に設定するか電話番号を変更するといいでしょう。

業者にメールしてしまった場合

また、間違えてメールをしてしまった方も同様です。業者からのメールに対応すると以降もしつこくメールが来ます。メールが止まない方は、受信拒否に設定するか、メールアドレスを変更してください。

履歴を消しても請求画面が表示される場合

検索履歴を消しても請求画面が消えない場合は、パソコンがウイルスに感染している可能性が高いです。

ウイルススキャン・セキュリティソフトをダウンロードする

この場合は、パソコンから個人情報が抜かれる危険があるので、ウイルススキャンをした上で、セキュリティソフトをダウンロードしてください。

OSの更新のマメに行う

また、セキュリティ面を強化するために定期的にOSを更新する習慣をつけてください。OSが古いことが原因で、ウイルスに感染することがあるからです。

裁判所から書類が届いた場合

もし業者側に住所や氏名を知られた場合、詐欺業者は裁判所へ料金請求の申立をするかもしれません。裁判所から書類が届いた場合は、異議申立書または答弁書が同封されているので、必ず異議申立をしてください。

こちらが何も対応せずに、法的に請求内容を認めさせることが業者側の狙いだからです。また、こちらが異議申立をすれば詐欺業者も訴訟を取り下げてくるでしょう。詐欺業者は警察からの目を恐れるため自分たちの身元を明かしたがらないからです。

指定の振込先へお金を入金した場合

もし、指定の口座へお金を振り込んでしまったらどうすればいいのでしょうか。この場合、警察へ被害届を提出してください。警察は、振込先の口座を凍結させることで、口座にある残高から被害者へ返金します。

金融機関へも相談する

上記の対応を取ったとしても、警察の対応が間に合わない場合、口座を凍結する前に振り込んだお金を引き出されることも考えられます。そのため、警察へ被害届を出すと同時に、振込先の金融機関に問い合わせてみるのもいいかもしれません。

この場合、振込先の口座の①名義、②振込日、③振り込んだ金額を、入金した銀行の窓口へ報告してください。また、銀行からは申請書、本人確認書類、振込事実が確認できる書類の提出を求められます。

詳しくは金融機関へ問い合わせて確認してください。

事件が解決できない場合は弁護士へ依頼する

もし、上記の方法をとってもお金が返ってこない場合は、弁護士に依頼しましょう。詐欺業者へ直接、お金を取り戻すために動いてくれるかもしれないからです。

ワンクリック詐欺に遭わないために必要な予防策とは

では、今後、ワンクリック詐欺に遭わないために必要な予防策について紹介していきます。

怪しいサイトにはアクセスしない

まず、アダルトサイトや出会い系サイトなどに不用意にアクセスをしないことです。

企業情報が記載されていないサイトには気を付ける

最近のワンクリック詐欺は、アダルトサイトや出会い系サイトだけではなく、芸能人のゴシップ系サイト、ゲームの攻略サイトなど、一般的なサイトでも行われます。そのため、サイトを利用する際には、運営会社をきちんと確認しましょう。住所・電話番号など企業情報が記載されていないサイトは要注意です。

不用意にアプリ・ソフトをダウンロードしない

先ほどお伝えした通り、アプリやソフトを利用したワンクリック詐欺もあります。アプリやソフトをダウンロードする際は、開発元がどこなのかしっかり確認しましょう。

詐欺業者は身元を明かしたくないため、開発元の企業情報が詳しく記載されていませんが、ちゃんとした会社であれば企業情報が記載されています。

利用規約はしっかり読む

ネットで動画配信などのサービスを利用する前に、利用規約を読む習慣をつけましょう。利用規約にはサイトの運営方針が表れている為、そもそも利用規約が参照出来ないサイトや、ユーザーにとって一方的に不利な内容が記載されているサイトの場合、利用を控えた方が賢明でしょう。

ポップアップブロックを利用する

ワンクリック詐欺の中には、自動でウィンドウが開くポップアップ機能が使われることもあります。自動でウィンドウが開かないように、ポップアップブロックを使用しましょう。

使用方法は、パソコン、iPhone、androidによって異なりますが、以下の通りです。

  • パソコン:ブラウザ上の「設定」
  • iPhone:「設定」→「safari」→「ポップアップブロックをON」
  • android:「設定」→「高度な設定」→「ポップアップをブロック」

ワンクリック詐欺に被害に遭った場合の相談先

ワンクリック詐欺に遭われた方の中には、相談先を探している方もいるでしょう。最後に、ワンクリック詐欺に遭遇した方の相談先を紹介します。

国民生活センター

国民生活センターでは、「請求画面が表示された場合どうすればいいのか」、「業者からの連絡にどう対応すればいいのか」など、具体的な困りごとを電話で相談できます。

基本的に業者からの連絡は無視して問題ありませんが、不安な方は国民生活センターを利用してみてください。

警察

前提として、警察は金銭の被害がなければ、まともに取り合ってくれません。事件として扱ってくれるのは、業者へお金を振り込んだ場合です。口座からお金が抜かれるとお金が戻ってこなくなるので、もし振り込んでしまった場合はなるべく早めに警察へ相談し、被害届を提出しましょう。

また、サイバー犯罪を専門の相談窓口は、「都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧」から探してください。

法テラス

国民生活センター同様に、ワンクリック詐欺への対処方法を相談することが出来ます。また、弁護士の紹介や、弁護士費用が工面できない方は弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。

弁護士

初回無料相談に対応する法律事務所も増えているので弁護士に相談するのも一つの手段です。弁護士に依頼した場合は、加害者との交渉を代行してもらえます。高額な金銭を支払ってしまった人は、業者が身元をくらませる前に弁護士に相談すると良いでしょう。

まとめ

ワンクリック詐欺に遭遇した方は、色々な面で不安に感じると思いますが、まず大切なことは請求に応じないことと、個人情報を教えないことです。個人情報が知られてしまった、お金を入金してしまった方もいると思いますが、最後にご紹介した相談先をご活用いただくなど、今回の記事を参考にしていただければ幸いです。

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この記事を監修した弁護士
弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
2016年1月に寺垣弁護士(第二東京弁護士会所属)、佐藤弁護士(東京弁護士会所属)の2名により設立。遺産相続、交通事故、離婚などの民事事件や刑事事件、企業法務まで幅広い分野を取り扱っている。

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