賃貸アパートの退去費用について
賃貸アパートの退去費用についてご相談させてください。
先日一年弱住んでいた部屋を解約したのですが、退去立会いの際20万円以上請求されました。
主な理由としては、タバコの臭いが気になるとのことでした。
「玄関、トイレ、脱衣所、キッチン、ウォークインクローゼットまで含めた室内すべての壁紙の貼り替えとすべての建具の清掃、エアコン清掃、換気扇清掃、消臭対応」
などが加算されることになり、20万円を超える費用を請求されました。
基本的に外に出て吸っていましたし、一日の本数もそんなに多くはありませんでした。
ですが、雨の日など室内で吸うこともありましたし、非喫煙者の方からすれば気になるという部分に関しては納得しています。
ただ、壁紙の変色などはまったくないのに室内すべてこちら負担で貼り替えとされたこと(建具の清掃も同様)などが納得できません。
(「変色がなくても全室貼り替えになるんですか?」ときいたところ、「最近は厳しくなっていてどこでもそうなんですよ」とのことでした)
エアコン清掃や消臭対応まで、あるいは居室の壁紙貼り替えが納得できるラインです。
また、立会い当日大事な仕事があり、戻らなければいけない時間が決まっていたのですが、業者の方が立会いに30分ほど遅れたり、事情を話し時間の制限を再三お願いしたにも関わらず「もう少しですので」を繰り返され、結局ギリギリの時間に「申し訳ないです、もう出ます」と詳細な内訳をきく間もなくサインをすることになりました。
「もう出ます」と伝えると「まじっすか」と笑っていました。
とにかく慌てていたのでサインをし、会社まで走ったのですが、冷静に考えると不安になり、相談させていただくことにしました。
業者さんの態度などにも不信感があり、先方の対応が本当に妥当なのか知りたいです。
分かりづらい文章で申し訳ありませんが、ご回答お願い致します。
相談者(ID:2885)さん
弁護士の回答一覧
その部屋の賃貸借契約の際に、退去に伴う原状回復について、賃貸人が負担すべきものと賃借人が負担す...
基本的にはそれに従うことになります。
もっとも今回のご相談の場合は、何より、その物件では全室禁煙と明記されていたかがポイントです。
禁煙であるはずなのに喫煙していた形跡があれば、臭気が染みついてしまった壁紙を取り替えなければならないというのは理解ができます(とはいえ、やはり全室の壁紙をすべて張り替える必要があるのかは疑問です。)。
しかし特に全室禁煙という指定がなかったのであれば、基本的に室内で喫煙することも許容されているはずで、それにより多少のタバコの臭気が染みつくことも当然想定されていることのはずです。つまりタバコの臭気が染みついてしまったとしても、いわゆる物の通常の使用を続けることで当然に新品の時に比べたら色あせしたり摩耗したりすることがあっても仕方がないとして賃借人の負担とされない(通常損耗)のと同様に考え、賃借人に壁紙の張り替え費用を請求されることはないはずです。弁護士回答の続きを読む
住所 | : | 東京都豊島区西池袋5-1-6第2矢島ビル4階A室 |
---|---|---|
対応地域 | : | 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 山梨県 静岡県 |
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