隣地の木々から毎日降り注ぐ大量の葉と枝について
2年前に購入した戸建ての目の前に、傾斜になった私有地が広がり、手入れされていない大量の木々が敷地を超えてこちらの敷地へ伸び、年中大量の葉、枝、虫が風に乗って降り注ぎます。またそれは自宅南向きの窓の方向でもあり、こちらの日当たりにも影響しています。
1番困っているのは毎日その掃除をしなければならない状況で、同じくそちらに面している4軒の方は毎日のように掃除せざるを得なくなっています。市の環境課に伐採等の指導をお願いしたところ、現地調査をされたそうで、山林扱いになるため何もできないと言われました。市からの提案で電線にかかった部分は電力会社に相談するよう言われ、連絡しましたが、電線が破損しないようカバーをつけることしかできないと言われました。
また、台風の時などは木が倒れたり、それなりの大きさの枝が家に飛んできたり、私有地につけているセメントの塀が道路に向かって倒れているなど、危険な場面があることも伝えましたが市は動いてくれないそうです。
正直、購入した時点では不動産屋さんから山林という説明はなく、住んでみて初めてこのようなトラブルに直面しています。決して山奥の山林という訳でなく、JR徒歩10分程の場所なので想定外の事態でした。この問題のせいで、引越しまで考えるほど迷惑しており、自治会などを通して市に再度相談をするか、個人で所有者を調べて苦情を伝えていくことを検討しているのですが、何か良い解決策はありますでしょうか。
相談者(ID:18078)さん
弁護士の回答一覧
結論から申し上げると,質問本文にも書かれている通り,所有者を調べて連絡を試みることが今のところ...
境界線を越えた部分についての枝の切除等は民法上求めることができますが(民法233条1項),落ち葉についてはおそらく程度問題になるかと考えています。
また,問題が日当たりの議論に及ぶとすると日照権の問題として議論しなければならない可能性がありますが,この点は交渉での解決は難しいかもしれません。
いずれにしろ,隣地所有者も単に状況を知らないだけで連絡すれば対応してもらえる可能性もあるかと思われますし,飛び出している枝の切除は法的に要求できる可能性が非常に高いので,やはり相談者様の考えられている所有者を調べて連絡を試みるというアプローチは最良の選択肢の一つではないかと思います。
弁護士回答の続きを読む
この質問に関連する法律相談
賃借のアパートに住んでいるものです。
隣の部屋の方の騒音(歌なのかさけんでいるのか不明)が毎日約20:30から23:00ころまで続き大変迷惑をしています。 管理しています不動産に再三、改善を相談しましたが現状はかわりません。
この場合、もし私...
漏水の原因:上の階の風呂釜が壊れている状況で、住人の方がお湯を貯めるなどの使用をしたため。
部屋の間取り:1K
漏水箇所:玄関の火災警報器
玄関の天井照明
リビングの火災警報器
...
2階建てアパートの1階に住んでおります。
1カ月ほど前から窓を開けると小便臭く、干した洗濯物も同様です。
状況的に2階の住人しか考えられず、管理会社に電話しました。
近くなのですぐ来てくれましたが、状況を確認し、その後相手方に電話してくれましたが繋...
隣人トラブルで悩んでおりますが、管理会社も相手にしてくれず、先方はキレやすいご高齢の方で、直接真面な話し合いが困難です。
少額訴訟を検討しておりますが、水掛け論になりそうです。
当方主張「貴殿の深夜に壁を叩く行為に耐えられず引越したため、引越し...
東南向きの当家の道路を挟み南側対角線の西南の角に六階建てのマンション計画があり、日影図によると朝7時から10時30分ごろまですっぽりと日影になってしまい、三階建ての今でも二階部分まで隣家で暗く、唯一東側の窓の明るさでしのいでいます。しかも、一階はアパート...
共有物について教えて下さい。
民法の「(境界標等の共有の推定)
第二百二十九条 境界線上に設けた境界標、囲障、障壁、溝及び堀は、相隣者の共有に属するものと推定する。」
これに該当する共有物で、二人の土地所有者が、共有物でかつ持分2分の1であることは...
不動産トラブルに関する法律ガイドを見る
日照権が侵害された時の対処法4つと侵害されないための法律知識まとめ
周辺の建物に日照権が侵害された時どのように対処していったらよいのか、侵害を予防するためにできることは何かを判例や日照権に関わる建築法の制限と一緒にまとめました。また実際に起こった日照権に関する判例も見ていきましょう。続きを読む
賃貸借契約では、契約時に家賃だけでなく敷金や礼金、前家賃など様々な費用がかかり、賃初期費用は家賃6ヶ月分以上と言われています。今回は、賃貸借契約の初期費用と安く抑えるためのコツをご紹介します。続きを読む
原状回復トラブルのガイドラインと敷金を取り戻すための6つの法律知識
原状回復ガイドラインとは、国土交通省が定めた「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」のことです。高額なハウスクリーニング代金を請求された、敷金が返還されない等の原状回復トラブルは、ガイドラインの内容を理解しておくことで正当性を主張することができます。続きを読む
家賃滞納者へ強制執行を行う方法と弁護士への相談でスムーズな手続きを
強制執行を行うにはどのような手続きを踏んでいく必要があるのか、また、どんなことに注意して行っていけば良いのでしょうか。 今回の記事では、家賃滞納者に対しての強制執行の方法について、詳しく解説していきたいと思います。続きを読む
原状回復義務とは|オーナー負担と入居者負担の境界線やトラブル防止方法を解説!
原状回復義務とは、賃貸物件などから退去する際に、通常使用・経年劣化による汚れや破損を除いたものを修繕してオーナーに返却することです。賃貸物件の原状回復義務は、「元の状態に戻す」というイメージが強いため、解釈の違いからトラブルが起きやすい問題です。続きを読む
家賃滞納を理由に強制退去させたい場合の条件と流れや手順の注意点
家賃滞納の問題は数多く報告されており、悩みを抱える家主の方も多いと思いますが、かといってすぐに強制退去をさせることはできません。 ぜひこの記事をご参考に、そこに至るまでの順序をしっかりと踏んで、適切な対応をしていきましょう。続きを読む