賃貸借契約で加入する保険の知識|過剰な保障を防ぐための4つのこと

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弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
賃貸借契約で加入する保険の知識|過剰な保障を防ぐための4つのこと

賃貸借契約を結ぶ際に、火災保険などの住宅保険の加入をあわせて行うことがあります。住宅保険は不動産会社やオーナーにすすめられたまま加入をしてしまいがちですが、必要以上の保障プランを設定されて保険料を払うことになる可能性もあります。

この記事では、賃貸借契約を結ぶ際に勧められる住宅保険の保障内容や費用などについてご紹介します。

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賃貸借契約で保険に加入する理由

賃貸借契約で保険に加入する理由

部屋を借りる際に行う賃貸借契約を結ぶ際、同時に住宅保険の加入すすめられる。住宅保険は、火災や水漏れなどを起こしてしまった際に発生する、借主の賠償責任を補償するためのものです。

この項目では、賃貸借契約を結ぶ際に保険加入をすすめる理由についてご紹介します。

借主の賠償責任を補償するため

賃貸借契約を結ぶ際に、オーナーから火災保険などの住宅保険に加入するよう説明を受けることがあります。

賃貸物件で火災や水漏れなどを起こしてしまった際、借主には賠償責任が生じます。例えば、水漏れなどで下の階の住人の部屋まで浸水させてしまい、家具や家電を汚損させてしまった場合は損害賠償請求を受けることが考えられます。賃貸借契約での保険加入は、このようなトラブルの補償のために必要とされているのです。

保険加入を入居の条件にしたため

物件によっては住宅保険の加入が入居の条件となる場合もあります。また、入居条件では無い場合でも加入を拒否した際に入居審査で不利になることがあります。

賃貸借契約で保険加入を勧められた際は、保障内容に問題がない場合は加入することをおすすめします。後の項目「賃貸借契約を結ぶ時に気をつけるべき保険のこと」では、保険加入する際に確認すべきポイントなどを詳しくお伝えしていますので、併せてご覧ください。

なお、オーナー・管理会社側が火災保険加入にしなければ貸さない(賃貸借契約を締結しない)と主張することは特に違法ではありません。また、賃貸借契約において特定の保険に加入させる義務を賃借人に課すことも、当該保険が合理的な内容であれば消費者契約法に違反すると評価される可能性は低いと思われます。

賃貸物件での保険の内容と費用

賃貸物件での保険の内容と費用賃貸借契約を結ぶ際などに一緒に加入する住宅保険には様々な種類がありますが、多くは火災や水漏れでの損害を補償するものです。この項目では住まい関する保険の保障内容などについてご紹介します。

賃貸借契約で加入する保険の多くは「火災保険」

多くの賃貸物件で加入をすすめられる保険は「火災保険」です。賃貸物件で起こり得るトラブルは、火災と水漏れだからです。火災や水漏れは、入居者自身が借りている物件を損傷されるだけでなく、隣や上下階に住んでいる入居者の部屋や家財を損傷させる可能性もあります。

賃貸での火災保険は保険料が月額1,000〜2,000円前後のものが多く、月額家賃と一緒に支払うものや契約時に契約年数分の金額を一括で支払うもの等があります。契約時に一括で保険料を支払った場合、途中解除した際に月割の保険料が戻ってきます。

家財や個人の賠償責任を補償する保険もある

住宅保険の中には、家財補償や個人賠償責任補償などの保障がついている場合があります。これらは家財が損傷したり、他人の家財を損傷させてしまったりした場合に補償するというものです。

また、地震保険や竜巻保険などもあるため、気になった方はオーナーに確認しましょう。

賃貸借契約を結ぶ時に気をつけるべき保険のこと

賃貸借契約を結ぶ時に気をつけるべき保険のこと

賃貸借契約で保険加入をする際は、以下のことを気に留めておきましょう。

保障内容が過剰なものになっていないか確認する

他の保険会社と比較したり保障プランを見直したりする

保障内容が過剰なものになっていないか確認する

賃貸借契約での保険加入は、不動産会社やオーナーからすすめられるままに契約してしまいがちです。例えば「一人暮らしなのに家財保障が1000万円補償される高いプランになっていた」という場合は過剰な保障といえるかもしれません。火災保障だけのつもりで入っていたのに、気がついたら様々な保障をつけられて高いプランになっていたということも少なくはないのです。

保険加入をする際は、必ず保障内容の確認を行ってください。

他の保険会社と比較したり保障プランを見直したりする

住宅保険は個人で加入することもできます。火災や地震、風害、水害など様々な保障を行なっている保険商品もあります。自分が保障したい内容に合っているものが他にある場合は、その旨をオーナーに伝えるのも一つでしょう。

また、保険会社を指定する物件の場合は、他の保障プランなどと比較し、自分にあった保障のものにしましょう。

まとめ

賃貸借契約を結ぶ際に何気なく契約してしまう火災保険などの住宅保険ですが、必要以上の保障をつけてしまい高額な保険料を支払っていたということも少なくありません。

この記事で、賃貸借契約の際に加入する保険に関する悩みが解決できれば幸いです。

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この記事を監修した弁護士
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。第二東京弁護士会所属。

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